FILE NO 306 宮崎と周辺の植物
イワタバコ Conandron ramondioides Sieb. et Zucc.
岩煙草 イワタバコ科
撮影日 2006.8.5
撮影場所 宮崎市

 福島県以西、琉球、台湾まで、分布する多年草で、県内でも林内の湿った崖地等に広く見られる。
  京、大阪でも少し山地に入れば目にする機会は多いと思われが、何故か万葉集にも、多くの詩歌集に出てこない。
 暑い夏に涼しい渓流沿いで見られ、花に可愛さがあって、しかもイワナ(岩菜)、イワジシャといわれるように葉が食用になるという、優れものに見えるのに、当時の美意識は、現在の我々とそれほど違うのだろうか。
画像1  直射日光の当たらない谷沿いの傾斜した岩場に群生した株。
画像2  高さ20cmほどの花茎に小さな紅紫色の花を数個つける。
涼しい谷沿いの道に可愛らしい印象で、名前を知りたくなる花の一つ。
撮影:(2002.8.3  宮崎市 )
画像3  花は散形気味の集散花序につき、披針形をした長さ5〜6ミリの苞の2倍ほどの小花柄がある。  撮影:(2006.8.5  宮崎市 ) 画像4   花茎の花数は普通10個ぐらいまで。
ガクは深く5裂して被針形の裂片は先は尖る。
撮影:(2007.7.29  宮崎市 ))
画像5  花冠は初め5裂した三角状卵形の裂片が広がって、差し渡し1.8cmほどの大きさになる。撮影:(2005.8.21  宮崎市 ) 画像6  開花後、段々と花冠裂片は後ろに反り返り、ついには殆ど折り返す。 底部には黄橙色の斑紋がある。  撮影:(2006.8.5  宮崎市 )
画像7  花冠内部。オシベ5個は花冠基部につくが、花糸は短くて長い葯が花柱を取り囲む。
撮影:(2007.7.29   宮崎市)
画像8   花冠はオシベごと簡単に外れて、5個のガク片に囲まれたメシベの花柱が残る。
撮影:(2007.7.29  宮崎市 )
画像9  千切った花冠の一部。底部の黄橙色の斑紋と、180度折れ曲がった花冠裂片が見える。撮影:(2007.7.29  宮崎市 ) 画像10  花序の花柄基部と苞には淡褐色の長軟毛がある。 撮影:(2007.7.29  宮崎市 )
画像11  直射日光の注さない谷川の傾斜地、高さ20cmほどの花茎の先に
       紅紫色の可愛い花がつき、柔らかい緑色の葉に対比して目立つ。
  撮影:(2007.7.29 宮崎市 )
画像12  葉は大小の変化が多いが、この画像のものは葉柄が12cm、葉身17cmで幅8cm 。
撮影:(2007.7.29 宮崎市 )
画像13  葉は両面とも無毛で柔らかい。
下面は淡緑色、鋸歯の先は腺になる。
撮影:(2007.7.29  宮崎市 )
画像14  葉は1〜2個が根生するが基部は見えにくい。葉身から続く翼は基部近くまで流れる。
撮影:(2007.7.29  宮崎市 )
画像15  葉身から葉柄に繋がる部分は急に狭くくなる。葉縁全体、葉柄に続く翼には不揃いな鋸歯が出る。  撮影:(2007.7.29  宮崎市 )
画像16  地ぎわの葉腋から伸びる花茎は高さ20cmほどで無毛。 撮影:(2007.7.29  宮崎市 ) 画像17  葉の表面には独特のしわが多いのが特徴。  撮影:(2007.7.29  宮崎市 )
画像18  果実は長さ1cmほどの長楕円状で、先に花柱が残る。  撮影:(2006.12.2  宮崎市 ) 画像19   果実は縦に裂けて 紡錘形をした多くの種子をこぼす。  撮影:(2006.12.2   宮崎市)
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